ほっとする場所
2023年11月30日
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
仕事で日本の各地を訪問していますが、その先々での楽しみの一つが、その地元のB級グルメを味わうことです。これまでも聞いたことのない、でも驚くような美味しいB級グルメに出会ってきました。遠方では1泊して帰宅することが多いため。時間の都合もあり、仕事によっては時間が延びて深夜になることもあります。そうするとB級グルメはおあずけになりますが、まあ、それも楽しみが先に伸びたと考えると楽しいわけです。ちなみに深夜まで営業している地元の居酒屋もありますが、タバコの煙で喉を痛めたことがあるため、それ以来遠慮しています。
仕事が深夜になった時には、大抵はコンビニ飯のお世話になります。宿泊先は駅の近くのホテルが多くなりますが、意外と駅の近くにはコンビニがないことが多く、少し離れた街道まで歩くこともあります。そうしてたどり着いたコンビニにもご当地の商品を見かけるようになりました。なので、地元のB級グルメは無理でも、そうした商品でささやかながら地元メニューを楽しむ事ができます。
最近は、そうした地方都市で外国人の旅行者に出会うのも当たり前になりましたが、そうした方が購入する商品を眺めていると面白い気づきがあります。おそらく私は買ったことがないであろう商品がたくさんカゴに入っているからです。そんな物が売っていたのか、と気づかされます。アルコール度が高めの酒類が多かったり、チーズや肉系のつまみが多いように思います。もちろん国にもよる違いはあると思いますが、きっとこうした外国人向けにも密かに商品を開発しているのではないだろうか、と気になってしまいます。
コンビニの地域で異なる商品とは逆に、いつでもどこでも同じ商品やサービスがあることや、その似たような雰囲気にはほっとすることが多いなあと思います。仕事の帰りということもあるのでしょうが、我が家に帰ったような安心感を感じます。
もう一つ出張先でほっとする場所があります。神社です。出張に行ったときには、時間の許す限り支援先の近くの神社に足を運びます。だいたいが同じような作りなのが安心感たっぷりですし、静かで落ち着く場所という意味でもほっとする場所です。支援先の商売繁盛をお祈りするという目的もあるのですが、その神社から、その地域の歴史を、これまで多くの人々の営みがあったことを感じたいと思うからです。日本が素晴らしいなあと思うのは、どんな小さな町でも古くからの歴史ある神社があって、綺麗に整えられているということです。昔は人が都市に集中していなかったため、地方が人であふれていた時代があったのでしょう。そんな頃の様子をイメージしながら、その気持ちで支援先に向かいます。その地域の先人達と心がつながったような気になる、その感覚が何か良いのです。
これだけほっとできる場所がある日本は凄いですね。その場を地域の誰かが支えていることに意識をめぐらせると、何とも豊かな気持ちに、なぜかほっとします。ああ、寒くなってきたから近くの温泉にでも行ってほっとしたいなあ~。