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同じ時代に生きる仲間

2025年06月30日

株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。

「チ。地球の運動について」のアニメを観ました。
サカナクションが歌う主題歌の「怪獣」も気になっていたのですが、
子供から強く推されたのをきっかけに、一気に見終わりました。

いろいろと考えさせられる、独特なストーリー展開と印象的な言葉にあふれる素晴らしい物語でした。
ネタバレは極力しないように、少し感想を書きたいと思います。

なかでも考えさせられたのは二つのテーマです。
一つは同じ時代に生きる人は仲間であるということです。

物語では、腐敗する権力や権威と、個人思想の自由との対立という構図が描かれます。

こうした権力や権威というものは、他者からの批判を受け入れなくなったときに腐敗するのではないでしょうか。
自己保身のために、権力や権威側に都合の悪い情報は抹消する。それがエスカレートしていく。
SNSで個人の発言が広がる現代でも、多かれ少なかれ見られることかもしれません。

そんな対立がある中でも、こんな台詞がありました。
「同じ思想に生まれるよりも、同じ時代に生まれたことのほうが近いと考える。同じ時代に生きた人は、お互いに憎み合っている人でも、同じ時代を創った仲間である。」正確な台詞でははいことはご容赦下さい。

これを、同じ思想よりも同じ時代、つまり同じ時間を共有している人の方が近く、大切である、と理解しました。
つまり敵対している人も仲間なのです。

個人の自由を尊重する立場から発せられたこの言葉は、さまざまな意見が飛び交う混沌とした今を生きるための、寛容性を養うための、そして皆でより良い未来を創るために必要な考え方だと思いました。

しかしながら、普段見聞きする現代のさまざまな他者の意見や判断は、同じ時代の仲間だとしても、理解する事が難しいと思うことばかりです。でも、それを理解しようと自分で考えることを諦めてはいけないのでしょう。

二つ目は、真理と信念の連動です。

真理は客観的で普遍的に正しいことです。
でも、この物語でいうところの真理は、「何が正しいか」という学問上の意味に加えて、人の選択や解釈に依存する性質を持つように思います。なので、真理を選ぶのは人となっています。

信念は主観的なものです。人が「それは正しい」と思う意思です。それを貫いたり守るという行動につながります。

つまり、世界を変えるような学問上の真理があっても、人がそれを選ばなければ真理とはならない。
真理と信念が結びつき、連動したとき、それを守り、つなげようとする信念によって真理が広がっていく。

特に権力や権威が強力な場合は、学問上の意味での真理も、ゆがめられることがあるのかもしれません。

真理を選ぶ基準は人によるわけですが、その基準は人や時代によっても異なるのでしょう。
例えば、自分の知識と矛盾しないという合理性。自分の経験や体験などの感覚と一致するという整合性。
権威や社会が信用しているという社会的承認。自分の良心、価値感との一致という倫理性。そして、直感や感動というもの。

それぞれの基準が複数影響して真理を選ぶことになると思うのですが、物語では、直感や感動が大きな意味を持つような気がします。その点に、この物語の意外性や面白さがあると思いました。

この物語が描かれた時代に比べると、現代はお金の存在感がとても強くなっていると言えるのではないでしょうか。
そういう意味では、お金という価値感が、真理の選択に大きな影響を与える時代なのかもしれません。

この物語以外の歴史上のさまざまな発見にも、それぞれの物語があるように思えてなりません。
人という不完全で、はかない存在が積み上げてきた今という時代、この瞬間。
それこそが奇跡のように思えてきます。「ああ、神様ありがとう!」と言いたくなります。

同じ時代を生きる人類という仲間のために、今も運動している地球のために、果たして今自分に何ができるのだろうか。
まずは、自分の周りを少しでも照らせるように努めよう。

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