桜の木と就業規則
2017年04月10日
皆様、こんにちは。
株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。
ある会社の経営支援で拝見した就業規則。助成金を申請する目的で、いろんな書物の知識を詰め込んで作成したそうなのですが、不要ないろんな条項が加えられ、現状からは程遠い、見るも無残な形になっていました。
それをみて、ある桜の木を思い出しました。
以前、桜の木の剪定を頼まれた時、ほとんど腐ってしまった木に出会ったことがあります。高さが5メートル程あるのですが、張り出した枝は朽ちてボロボロに。木の下は駐車場で、そんな枝が落ちたら大事故になりかねません。
大きな木でしたが、何箇所か太枝を切った跡があり、そこから腐食したのが原因のようです。聞くと、ご主人が素人ながら数年前にご自身で切ったとのこと。
仕方なく上から順次切っていきましたが、よく下に落ちなかった、と思えるほど木はボロボロでした。運が良かったとしか思えません。
樹齢40年ほどのその木は、こうして一度寿命を終えました。またひこばえが出てくれば、それが命を引き継ぐかもしれません。
話は戻り、結局助成金申請は一度取り下げして、きちんと社内の労務管理を正すことになりました。代表自らがその過ちを認められたため、方向転換がスムースに進んだのは幸いでした。
様々情報が溢れていますが、お困りごとには、会社のことでも、体のことでも、取り返しの付かなくなる前に、一度専門家の判断を仰ぐことが大切かもしれませんね。