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フォートナイトとプラットフォーム

2020年09月01日

株式会社ハッピーコンビの荒井幸之助です。

以前から、テレビのいわゆるゴールデンタイムに流れるCMがスマホゲーム関連が増えてきたなあ、と思っていました。

業界が元気な証だと思いますが、それにしても多くなっているように思います。

前回のブログでは、Fortnite(フォートナイト)というゲームのことを書いたのですが、これもスマホで遊べるオンラインゲームです。基本無料で遊べます。私も子供たちと一緒にiPadで遊んでいましたが、iPadではもう遊べなくなってしまいました。

理由は、このフォートナイトを制作運営しているEpic Gamesが、アップルと喧嘩をし始めたのがきっかけです。

iOS版『フォートナイト』では、アップル経由でV-Bucks(ゲーム内の通貨)を買うことがお互いの契約で決められていました。アップルをプラットフォームとしてアプリを配信する会社は、全てそういう契約になっているそうです。

今回、それとは別のルートである自社の直接決済(Epicディレクトペイメント)でゲーム内通貨を割安で購入できるオプションを追加したため、それを契約違反としたアップルが、フォートナイトをアプリのお店であるApp Storeから削除し、さらに同時にEpicに対して、他社にライセンスするゲームエンジンUnreal Engineを含むすべてのEpic開発者アカウントを停止したため、iPadなどのアップル製品では、ダウンロードしてあるものも含めて、フォートナイトも新しいシーズン(新展開のストーリー)から遊べなくなった、という訳です。

現在、Epic Gamesとアップルは訴訟で争っています。今後どうなるのか気になるところですが、こうしたゲームをはじめとするアプリは、アップルやGoogleのプラットフォームを通じて配信されますので、この手数料や配信の仕組みの正当性や料率についても議論が盛り上がっています。私は、お互い餅は餅屋で業界を盛り上げてくれて、安価に楽しく遊べたらそれで良いのですが。

そんな、何かと話題のEpic Gamesですが、そもそもどんな会社なのでしょうか。Wikipediaからの情報を転載します。以下、転載文です。

Epic Games, Inc.(エピックゲームズ)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ケーリーに本社を置くコンピュータゲームおよびソフトウェアの開発・販売企業。主にアクションゲームの開発を手がけている。

本社所在地 は、アメリカ合衆国
ノースカロライナ州ケーリー
メリーランド州ポトマック

業種は、コンピュータゲーム

代表者は、ティム・スウィーニー(CEO)キム・リブレリ (CTO)アダム・サスマン(社長)マーク・レイン(副社長)ドナルド・マスタード (CCO)

従業員数は、世界で6万人以上(2019年)

主要株主は、ティム・スウィーニー >50%テンセント 40%

とあります。

アメリカの企業で、筆頭株主もアメリカ人のCEOですが、大株主のテンセント(Tencent)は、世界最大のゲーム会社です。バイドゥ(Baidu)アリババ(Alibaba)と並び、中国のIT業界を牽引する代表的な企業で、この3社を合わせて「BAT」と呼ばれています。

テンセントは日本とも馴染みが深く、港区に100%子会社のテンセントジャパンがあります。2019年には任天堂の正規販売代理店になっており、中国ではNintendo Switchのようなコンソール型(据え置き型)のゲーム機の販売は、子供たちに悪影響を与えるから、と2000年以降、15年ほど中止されていたこともあり、今後はNintendo Switchが中国で爆発的に広まることが期待されています。

このテンセントの売上規模は、2019年の実績で約6兆円あり、そのうちオンラインゲーム関連は約1.8兆円です。日本の上場企業だと、6兆円の売上規模の会社は、東京電力ホールディングス、ソフトバンクグループといったところで、20位くらいに位置付けられます。

ちなみに、オンラインゲーム1.8兆円の売上規模で見ると、日本の上場企業では、JR東海や日野自動車が同程度の売上規模となっています。

テンセントの事業はオンラインゲームの他には中国最大のSNSツール「WeChat」を運営していたり、韓国最大のモバイルチャットアプリ「カカオトーク」を提供するカカオの親会社だったりと、コミュニケーションツールの分野でも有名です。また、企業向けのサービスも展開しています。

さて、そんなアメリカと中国の資本が合わさって展開されているEpic Gamesのアップルとの喧嘩を聞いた時、アメリカ大統領トランプさんのテンセント排除のことが思い浮かびました。

今年8月10日に、アメリカのトランプ大統領は、テンセントのWeChatと、同じく中国のバイトダンスのTic Toc(動画アプリ)をアメリカ人の使用を禁止する大統領令に署名しました。これによって、テンセントの株価は一時10%も下落しています。

そして今回のEpic Gamesのアップルとの喧嘩、なんだか裏で米中が戦っているような感じを受けた訳です。グローバル企業とっては国同士の争いは想定内かもしれませんし、そもそもアップルやGoogleの支配力を懸念する企業は多いと思いますが、そのタイミングが気になりました。

iPadでフォートナイトの新しいシーズンから遊べなくなった私にさらに追い討ちをかける話題が。フォートナイトの新しいシーズンでは、アメリカのマーベルのヒーロー達が登場することに!そこにはアイアンマンやX-MENのウルヴァリンなどの面々が。これは魅力的!

Epic Gamesとアップルの喧嘩、そのタイミングでアメリカを象徴するようなマーベルキャラクターの大量投入。なんとも勝手に複雑な気持ちになってしまいました。

これからも、この話題は盛り上がっていくのでしょうが、ゲームのプラットフォーム会社とソフト専業会社の間のバランスになんらかの影響は出そうですね。これからプレステ5の発売も控えていますし、ゲームで遊びたい私としては、プラットフォームをどれにするかは悩ましい問題です。

 

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